まっこが寝てるきなこを眺めてました。突然、神妙な顔つきでちょいを呼びます。
「どうした?」
「ちょっとあれ見て」
まっこが指さすそこで、まさに今、きなのお腹から白いものが分泌されている所でした。
分泌物は乳白色でかなりの粘性のあるものでした。
ハムスターのお腹には「臭腺」があり、その周辺は少し濡れたようになります。
しかし、今回の白いものは明らかに臭腺ではなく、尿道もしくはおしりから出てきました。
「なんだあれは」
「ねー。びっくりでしょ?」
驚いているのもつかの間、きなはそれを食べちゃいました。さらに驚く二人。
「あ、食べたよ」
「うん、食べたね」
まっこの観察によれば、最初は普通に横になって寝ているところを見てただけだったのだけど、
そのうち、足をゆっくりと開きはじめたなぁ、と思っていたらおしりのあたりからこの白い
ものを出し、そのまま顔を近づけて食べた。というのが一連の流れのようです。
つまり、きなはその白いものが出てくるのを知っていて、出して食べた、ということになると
思います。
手持ちのハムスターの飼育書や、Googleでさんざん検索をかけましたがよくわかりませんでした。
一件だけハムスター新聞というメールマガジンの過去ログに、類似の現象についての質問を発見。
(ここをクリックするとアクセスできます)
でも、質問だけで手がかりなしです。
今のところ考えられるのは、うさぎでよく見られる盲腸糞の食糞のようなものでしょうか。
これは、うさぎが一回食べただけでは消化できない繊維などを、腸内のバクテリアフローラの
力を借りて分解してもらって、もう一度吸収するために行う、うさぎにとっては必要不可欠な
生態です。なお、盲腸糞には粗タンパク質、ビタミンB群、灰分の含有量が豊富だといわれています。
うさぎのものを見たこと無いので比較はできないのですが、なんとなく脂っぽい感じの分泌物でした。
ハムスターは小さいし、そんなにいつも寝てる姿を見つづけているわけではないので、
これまで見逃されていたのかもしれません。
とりあえずは、今度獣医さんにかかったときにこういった事例がないか聞いてみたいと思います。
もしここをごらんの方でなにかご存じの方は掲示板とかで教えてくださいね。
驚きさめやらぬ二人をよそに、ゆっくりねむるきなこ。それを見ながらまっこが静かに一言つぶやきました。
「めずらしいものをみせてもらいました、っと。」
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